【昇仙峡・弥三郎岳・白砂山】 —白い石や砂が広がり、開放的な景色が美しい—

弥三郎岳から見える景色。「昇仙峡」「弥三郎岳」のタイトル文字入り。

このページの情報は、2022年11月現在のものです

目次

基本情報

『昇仙峡(しょうせんきょう)』
『弥三郎岳(やさぶろうだけ)』標高1058m
『白砂山(しろすなやま)』標高981m
山梨県甲府市


行き
山梨交通バス 30分【JR中央本線甲府駅~寺平バス停】
  (➡「寺平バス停」ではなく、「昇仙峡入口・天神森バス停」まで行っても良かったかも…)
徒歩40分(昇仙峡川沿いの遊歩道)【寺平バス停~ロープウェイ仙娥滝駅】
ロープウェイ 15分【ロープウェイ仙娥滝駅~パノラマ台駅】

帰り
ロープウェイ 15分【ロープウエイパノラマ台駅~仙娥滝駅】
山梨交通バス 1時間【昇仙峡滝上バス停~JR中央本線甲府駅】

昇仙峡入口まで

11月中旬の昇仙峡。

今回は、『昇仙峡~ロープウェイ~弥三郎岳~白砂山』というルートです。


いつものように、夫に計画を全て委ね、私は、はいはい~と話を聞いて、ちょっと意見を言うだけ…、
「こっちだとこういうコースで、あっちだとああいうのがあって…」といつも分かりやすく説明してくれるのだけど、私は「いかに疲れずに素敵な場所に行くことができるか」という視点で選んでいます。
今回の目的地は、バス停が途中にもあるので、周る順番や歩く距離などを組み替えることができます。
混雑期だと思うので、ロープウェイの混み具合も考慮すると、あまり遅い時間にロープウェイに乗りたくないな~と思い…。

甲府駅まで行くのに、行きは特急(あずさ?かいじ?)で行こうと思っていて、特急指定席のチケットを購入していました。
でも、前日の夜に、もう一度考え直して…
「少しでも早く昇仙峡に行って、空いている時にロープウエイに乗った方がいい」という考えに変わったのです。
なので、チケットをキャンセル!
キャンセル料が… え? 2人で1000円超える(-_-;)
こんなときに限って、間違えて乗車券を一緒に買っちゃったみたいで…💦
まあ、仕方ない!時は金なり!
こんなことでいちいち落ち込むことのほうがもったいない~😊

大月で乗り換えて、甲府まで各駅停車。

大月からの電車はボックスシートで、休日の7時前なものだから結構空いてました。
靴を脱いで足を伸ばしたかったのですが…。
こういうのって、マナー違反になるのかな…。
空いてるし、迷惑かけてるわけじゃないからいいじゃん!って私は思うんだけど、中には、電車の中で靴を脱いで足を伸ばすなんて…と思う人もいるんだろうなあ。
こういうのって、判断が難しい…。

甲府駅に着きそうなとき、電車の中から見えた景色にちょっと心が躍る。
「あ、右側に何だか素敵な建物!」
「左には石垣があるよ~」
疲れていなかったら、帰りに寄ってみよう!と、寄り道の楽しみが増えました♬

甲府駅前のロータリー。

甲府駅周辺って、きれいで整っている印象を受けました。
駅のトイレもきれいでした。

そして、バスが来たのですが…
レトロ…。
行先表示がLEDではない…。
タイヤのデザインも昭和時代のような…
わざとレトロ感を演出しているのかしら??

と思っていたら、本当にレトロでした。
中の椅子もフカフカ感が少ない。
懐かしいな… こんな感じのバス…(写真はないです)
乗車時間は30分間くらいだった気がしました。

「寺平バス停」を降りるとすぐに干し柿の出店が迎えてくれました。
美味しそう~☆食べたいな~、と思って値段を見ると…
3個で900円…
「美味しそう、と思わなかったことにしよう!」
食べ物に釣られてしまった私は、ハタラキモノくんを小走りで追いかけていくのでありました。

昇仙峡「寺平バス停」を下りたところにあった干し柿。バス停からの景色。昇仙峡ライン入口。

昇仙峡(昇仙峡ライン)

昇仙峡ライン(車も通行できる舗装された道路)を川に沿って、上流に向けて少しずつ登りながら進みます。

この道の入口にある標識の意味は…
今の時期、観光用馬車を除いて
土日休日は9:00~17:00の間 車両通行止め
平日は9:00~17:00の間 一方通行

ということだと思います。

私たちが行ったときは土日休日の8時台だったので、一般の車も通っていました。
なので、時々、立ち止まって車を避けることもありました。
車だと、歩行者を避けるために徐行したり、歩行者に道を譲ってもらわないと通れなかったり、車同士ですれ違うのが厳しそうな場所もあったので、自分は運転したくない場所だな…と思いました。

川の流れの音が結構大きいから、歩行者である自分たちは、車のエンジン音に気付かないこともありました。
川の流れる音によって、歩行者が車の存在に気付けないことは、運転手さんからしたら分かりにくいんだろうな~なんて思います。
「車来てるよ~」ってお互いに声を掛け合いながら進んでいきました。
車を避けるために時々止まりながら、川と石と紅葉した木々を眺めて、気持ちよくなだらかな道を進みました。
車を避けるために止まっている時に、ほぼ全員の運転手さんが会釈をしてくれて、、、
細かいことなんだけど、こういうちょっとした気配りが、嬉しくなるんですよね~♬
お互い様ですし、ゆずって良かった、と思えます😊
(9時以降だと車が通らないから、もうちょっと遅い時間だと、この場所をもっとのんびり歩けたかもしれないですね!)

この道を、電動車いすの列が川上の方からやってきました。
写真は撮れなかったんだけど、車いすにPanasonicって書いてあったなあ。
同じジャケットを着ている人達が乗っていて、実験中?のようにも見えました。
3台縦に並んで走っていて、3台のうちの真ん中は無人。
その列が2つ(つまり6台の車いす)。
3台連なって進む自動運転なんでしょうね。
確かにここは道が舗装されていて、車いすでも自然と触れ合える場所ですね。
車の中から観光するんじゃなくて、ゆっくりと川の音を聞きながら、この場所の空気を肌で感じることに意味があるんだろうな~と思いました。
足腰が不自由な方に素敵な時間を提供できる、絶好の場所なのかもしれないですね!
ぜひとも、実用化して欲しいものです。
こういう人に優しい技術、人々を幸せにする技術、どんどん発展して欲しいですね。(この時2022年秋)

この道路沿いには、「なるほど!」と思える名前の岩もあれば、「そんなふうに見えなくもないけど…」みたいな岩もあるんですね…。

昇仙峡オットセイ石の看板。

何だ?「オットセイいも」って???

と目を丸くして看板を見ると…

「オットセイ石」だったんです…

ねえ、「オットセイイモ」って書いてあるように見えない???

ああ、見えなくもないけど、ダブルで見間違えてるよね…
「石」が「モ」に見えたとしても、「オットセイモ」だよね。
食べ物のことばっかり考えているから、そう見えるんだよ~笑

こうやって、看板に気を取られた私たちは、肝心のオットセイ石を見るのを忘れている…。

私も岩の名付け親になれるかも~!探してみようっと~😊

ほら!アポロ岩!ストロベリーの色まで、そっくり(*’▽’)

昇仙峡の川にある石。ピンクがかっていて、チョコレートのアポロのように見える。

思いっきり商品名だけど、似てるね~

早朝の為、日が低いから、この谷まで日が届いていなくてとっても寒いです。
ここは、紅葉の名所と言われるだけあって、紅葉する樹木が多い!
そして、日が当たっている山の上の方の紅葉は輝いています。
歩いている場所にある紅葉も十分きれいなんだけど、日光が当たっていたら、もっときれいなんだろうな、と思います。
9時以降だと車も通らないし、もうちょっと日が高くなってからの方が、さらに川沿いの紅葉が楽しめるのかもしれません。

昇仙峡の川と、川沿いの道。
日光が当たり始める昇仙峡の崖。

愛のかけ橋

昇仙峡「愛のかけ橋」から見える美しい紅葉と水面。

男女2人で渡ると愛が結ばれると言い伝えられています。
(看板より引用)

ここ、ですね、
この時間でも、川沿いに光が当たっているんです!!
ここだけ、南東側の山が低くて、開けています
紅葉と緑の木々が、光りに当たって、まあ美しい!!
だから、ここに橋を作ったのかな~?

「愛のかけ橋」
恋人同士が橋の柵に文字を刻んでいて、手すりが文字で埋まっていました。
H4年とか、結構古いのがありました。

私達は心の中に愛を刻んでいるから、こういう場所に名前を掘る必要がないね~💖

なんて、ふざけて言ってみる。

鼻水が垂れる…

なぬ???
寒いもんだから、サラッツサラの鼻水がキラリンって光っている…
この愛のかけ橋のど真ん中で…
現実は、こんなもんです。。。

愛の架け橋付近の広場。
愛の架け橋付近の道路。

「愛のかけ橋」付近は、少し広くなっている部分があって、道路にも日が射していました😊

仙娥滝へ

仙娥滝へ向かう途中の吊橋。少し足を伸ばしてハイキングコースの看板。

ロープウェイに早く着きたかったので、今回は、ハイキングコースをスルーしました。

昇仙峡を流れる清流。休憩所の上を彩る紅葉。

途中、川に下りられる場所があって、水と石の迫力を間近で感じることができました。

快晴の昇仙峡にそびえる美しい岩と紅葉。

岩肌と紅葉が、がとてもきれいです。

仙娥滝

昇仙峡の仙娥滝と紅葉。
仙娥滝

落差30メートル!!
なかなか見ごたえがありました!!

ここには人だかりができていました。

この滝のすぐ上が、駐車場になっているので、観光客の方がとても多かったです。
(私たちは川上に向かって登っていくルートでした。)
駐車場の方から、足の悪い方が、車いすを折りたたんで下りようとする場面を見ました。

こういう場面を見てしまうと…
駐車場からすぐ近くに滝があるのだから、何とかバリアフリーになって欲しい、と願ってしまいました。
でも、エレベーターを作ることは、環境破壊にもなることであって…
川沿いの道だって、もうちょっと細い道だと、川沿いの自然がもっと残せた、とも言えるのであって…
川沿いの道、片側は車が通れるように広く舗装しているから、「人工的」と感じる部分も少なからずありました。
西沢渓谷のような自然に溶け込む歩道は「健脚の人が自然を感じられる場所」なのですが、昇仙峡は歩道が舗装されていて「より多くの人が自然を感じられる場所」になっているのだと思います。
こういうのって、難しいですね…。

ロープウェイ

昇仙峡ロープウエイ乗り場付近の広い道路や駐車場やお土産屋さん。

滝を過ぎると、「ここは山の中?」と疑いたくなるような広い空間、お土産屋さんや駐車場がたくさんあり、この場所は大きな観光地であることを実感しました。


今日は、天気の良い紅葉真っ盛りの11月中旬の週末、9時30分頃の駐車場は…ほぼ満車状態。
駐車場を探すために、ゆっくりと走っている車がたくさん…。
紅葉真っ只中のこの時期だと、「車で来るなら、9時30分頃でも遅い」ってことなのだと思います。

ロープウェイはフル回転で動いていたみたいだけど、私達は30分くらい待ちました

ロープウェイは、往復1400円

途中、開店前のお土産屋さんの前(路上)で、「ここでチケットを買うと1300円だよ~。並ばなくてすむよ~。」ってチケットを手売りしていました。
お店の中で売ってたら、私達は購入したと思います。
並ぶ時間を考えたら、買えば良かったのかも…。微妙です。

というのも、「チケット購入の窓口の列」と「ロープウェイに並ぶ列」はつながっているように見えました。
チケットを持っているからといって、横から入れたのかなあ????
チケット購入の窓口の列に並ばないと、横入りになっちゃうのかな~なんて思ったりして…
「前売りチケットがある方は、こちらに並んでください」みたいなのが書いてあればいいのだけど、パッと見、そういうものは無いように見えました。

待っている時に…受動喫煙⚡
なぜ、チケット売り場のすぐ脇に喫煙所???
タバコの煙を感じる場所に、こんなに長時間いたのは、久しぶりです。
正直、古さを感じました…。
私は、タバコの煙が、大の大の苦手。
すぐに体調不良(頭痛、吐き気、倦怠感)になります。(この直後、頭痛に襲われ、ケロリンに救われました。)
5人くらいが常に喫煙所でたばこを吸い続け、、、
私達は並んでいるものだから、列から抜けるわけにもいかず、、、勘弁してほしいです…( ;∀;)

おいしい空気を吸いに、山の中に来ています!!


昇仙峡ロープウェイ乗り場の建物
紅葉の中の昇仙峡ロープウェイ

弥三郎岳

ロープウェイの上、たくさんの人でにぎわっていました。
弥三郎岳方面へ進みます。

「この大きな岩が、ガイドブックに載っている岩だ~!」
岩の上、頂上に行くためには、くさり場の階段を登ります。
でも、1人ずつしか通れないから、降りてくる人を待つ必要があります。
「どうしてこんなにたくさん人が降りてくるんだ?」と疑問に思うくらい、岩の上から人が次から次へと溢れ出てきました。
どうやら、団体さんが降りてきたタイミングだったようで、結構待ちました。

木の幹が行く手を阻んでいます。避けながら、くさりを掴んで登ります。

弥三郎岳の石の階段。石段を塞ぐように木が生えている。

登りきると…
いや~!! 気持ちいい!!
快晴で、紅葉が見事!!

昇仙峡弥三郎岳の石と景色。
昇仙峡弥三郎岳
昇仙峡弥三郎岳から眺める紅葉の山々。

岩の奥は、木陰のスペースがあったので、おにぎりタイム🍙

昇仙峡弥三郎岳から見える富士山。

富士山は、安定の美しさです!!

白砂山

昇仙峡白砂山方面への分かれ道

パノラマ台駅の前を通りすぎ、アップダウンの少ない道を進んでいきます。
この分かれ道で白砂山方面へ登っていきます。

昇仙峡、白砂山山頂へ向かう登山道

頂上付近以外は、とても歩きやすい道でした。

昇仙峡、白砂山山頂付近。白い砂と岩が広がる。

頂上付近は砂が広がり、ズルズルと滑りやすいので注意しながら歩きました。大きな岩を避けながら、歩きやすそうな場所を選んで進みます。

先端の方まで行くと、とても開放感のある場所で、景色がとても良かったです!!

白砂山山頂を示す看板
白砂山山頂から見える弥三郎岳

さっき登った弥三郎岳と、頂上にいる人がよく見えるよ~
景色が良い白砂山で、お昼ご飯を食べても良かったね~

逆に、弥三郎岳にいたときに、白砂山を意識して見なかったなあ。
こんなに素敵な白い砂が広がるのに、気付かなかった~。

下山

パノラマ台駅の周辺は、テーブルやベンチがあり、たくさんの方々がいらっしゃいました。

下りロープウェイに乗るのに20分くらい待ちました。

昇仙峡ロープウェイ、パノラマ台駅

ロープウエイを降りてから、「昇仙峡滝上バス停」まで歩き、バスに乗って甲府駅へ向かいます。

バスは結構混んでいました。

途中の駐車場は、駐車場待ちの自家用車が列を作っていました。

甲府駅周辺

クラフトビール(Hops And Herbs)

甲府駅から徒歩17分

Hops And Herbs(甲府市・クラフトビール)店舗外観

1階は醸造所で、2階が飲食できる場所になっていました。

Hops And Herbs
メニュー表
Hops And Herbs内観と、ノンアルコールカクテル、ビール飲み比べ

私は、ビールの最初の一口は美味しいと思うけど、すぐにクラクラしてくるので、ほとんどお酒は飲みません。
クラフトビール屋さんに行くと、私の場合、ジンジャーエール(自家製のものがあるお店はラッキー♫)を注文するか、お冷だけ…の場合が多いのですが、ここはノンアルコールカクテルがあり、とてもありがたく、美味しかったです💗

ビール6種の飲み比べを、ハタラキモノくんは喜んで飲んでいました😊
「美味しかったですよ~」 と、ニコニコでした(^^♪

舞鶴城公園

クラフトビール屋さんから5分ほど歩いて、行きの電車の中から見えた石垣で囲まれている「舞鶴城公園」に行ってみました。

舞鶴城公園の橋
舞鶴城公園城跡
舞鶴城公園から見える景色
舞鶴城公園の門

お城があったであろう一番高い場所からは、甲府の街を見下ろすことができました。
紅葉もきれいです。

甲州夢小路

甲州夢小路
道路に沿っておしゃれな店が並ぶ。

おしゃれなカフェやレストラン、雑貨など、いろいろなお店が並んでいました。
行きの電車から見えた素敵な建物は、「時の鐘」や「蔵」でした!

甲府駅周辺ものんびりと歩いて観光を楽しみ、16時半頃の特急かいじに乗り、靴を脱いでくつろぎながら、帰路につきました。

翌日…

昇仙峡へ行った翌日、長男とハタラキモノくんは、私の手作りスポンジケーキを持って、ハタラキモノくんの父の誕生日祝に実家に帰りました。
「ケーキを買って持っていけばいいんじゃないの?」と提案したのですが、添加物の無い手作りが良いとのことなので、ちょちょいと作りました。
私のケーキやタルトは、フードプロセッサーを使い、IHの鍋で焼くもので、かなり簡単なレシピなのです…。
手をかけていない割に、喜んでもらえる…(^-^;

ナマケモノはナマケモノの血を濃く受け継いだ娘たちと留守番です。
私は前日に2万5千歩も歩いたから、今日は1000歩でも、平均したら1万歩以上歩いていることになる!!
罪悪感なく、ゴロゴロ読書をしたり、パソコンで遊んだりしてのんびり~。

夜、帰宅した夫から、何と!!夫の母の「自家製干し柿のお土産」が私の元に!!
昨日、昇仙峡で「美味しそう~☆食べたいな~」と思った私の願いが届いた!!
夫の母は、梅干し、ジャム、味噌、などなど、いろんなものを手作りしちゃうのです!
料理がめちゃくちゃうまい!

自然な甘みのおいしい干し柿と緑茶で、幸せなひと時を過ごさせていただきました!!

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